住めば都

地方移住したアラフィフ主婦のひとりごと

奈良公園をお散歩

秋晴れの11月上旬に、奈良公園へおでかけしてきました。
先月の大阪もけっこうな人出でしたが、猿沢池周辺の商店街は過去イチの人混みでした。
外国人観光客や修学旅行生、七五三の家族連れで大賑わい。
訪れるたびに猿沢池の水質が気になります。赤茶色に濁っていました。

猿沢池と工事中の五重塔




食事を済ませてきたのでカフェに入る腹具合でもなく、公園内をのんびりお散歩。

東大寺

 

せんべいをねだってくる雄鹿たちは角切りされたばかりなのか、切り口が生傷のように痛々しく見えます。しかし人間の爪切りと同じく痛みや出血はまったくないそうで、翌年には新しい角が生えてくるんですって。


ちょうど正倉院展の開催期間中でした。係員さんに当日券がないか尋ねてみましたが、もっと遅い時間にならないと分からないとのことで、残念ながら今回は見送りに。
チケットを持っている人たちでも長蛇の列をなしていて、早々に諦めがつきました。
正倉院展は数年前にも観ましたが、さほど広くない展示室に大勢の来館者を入れるため、側にいる人の口臭に耐えながら(マスク越しでも臭う)観覧した記憶が…。宝物よりそちらの印象が勝っているという…。

二月堂

 

例年では紅葉がはじまる頃のはずですが、今年は遅れているようです。
二月堂まで上ってはみたものの、まだまだ緑が優勢の景色でした。
ハイネックに厚手のワンピースを重ねただけの軽装でも寒くなかったです。
たくさん歩いて疲れてしまい、帰りの電車であやうく寝過ごすところでした(笑)

 

 

お手頃価格の美味しいうなぎ

突然ですがうなぎはお好きですか?
旅行で奈良県を訪れるたびに、必ず立ち寄るうなぎ屋さんがありました。
天理駅から徒歩15分ほど。商店街から外れた国道169号線沿いにある、うなぎ料理「みしまや」です。

 

いままで新幹線やクルマを使ってはるばる通っていたみしまやさんへ、在来線で気軽に行ける距離に住んでいるなんて、ウソみたいです。
営業時間は11時から18時まで、なくなり次第終了。予約はできず、店先に並んだ順番で店員さんに誘導してもらうシステムです。開店と同時に入店できる一巡目のお客さんのみ、注文が前後しないように?番号札が配られます。


アルコールも一緒にたらふく食べたいという夫の要望により、朝食抜きのままはりきって出発した結果、はじめての1番札をゲット!
夫は特上丼のごはん大盛り(3300円+100円)、私はひつまぶしセット(3700円)を注文しました。
本日のうなぎは宮崎県産とのこと。肉厚でとっても美味しかった~~~。

 

ふたりとも関東出身ですが、蒸してから焼くフワフワな関東風よりも、蒸さずにバリッと焼きあげた関西風のうなぎが好みです。甘すぎずさらりとしたタレの風味も◎。
欲を言えばごはんがもう少し良いお米になるといいなと感じますが、物価高騰とシラスウナギ不漁のさなか、このお値段で国産うなぎを提供してくださるだけでありがたいです。
(価格は少しずつ上がっていますが、それでも安いと思います)


おまけでお気に入りの和菓子屋さんもご紹介。
みしまやの並び、信号を渡った先にある「天平庵」天理店。
こちらのどら焼き「大和三山」が好きで、うなぎの食後にぺろりと平らげてしまいます。
セルフサービスのコーヒーと一緒に、店内でイートイン可能です。

 

うなぎ+どら焼きで明らかにカロリーオーバーだけど、美味しいから気にしな~い。

ジムで多めに運動したり、自炊の内容で調整すれば大丈夫!

 

 

郷に入っては郷に従え

奈良でのジムライフがスタートしました。
連休中のせいか?極端にスタッフの人数が少なくて、マシンの使い方も教えてもらえず、まだトレーニングができていません。
複数のジムを経験していますが、初日から放置されたのは初めてです(笑)
しかし郷に入っては郷に従え。
新規会員だからといって特別なサポートはしない方針なのでしょう。
しばらくルームランナーとスタジオプログラムを楽しむことにして、様子見しています。
先月はストレッチすらサボっていたので、それだけでもヘトヘトに。
久しぶりに運動してじんわり汗をかいたら、やっぱり爽快でした。
ごはんはより美味しくいただけるし、寝付きも早くぐっすり眠れます。
快食快眠快便の日々。それだけでもう幸せです(安上がりなオバサン)


せっかく引っ越したのに、我ながら変わり映えしない生活ですね~。
奈良でも自宅とジムとスーパーを元気に往復しています。
いくつかのスーパーで買い物してみて、ふたつ気付いたことがありました。
ひとつは食パン。関東や愛媛では6枚切がメインで売られていて、私も6枚切を買うのですが、奈良では(大阪も?)5枚切が売り場のほとんどを占めています。
関西ではちょっと厚切りのトーストが好まれているのでしょうか。
もうひとつはソース。どこでも買えると思っていたブルドッグウスターソースが、どのスーパーにもありません。
棚にあるのはお好みソースととんかつソースばかり。迷ったすえに「どろ」ソースを購入しました。
予想外の辛さに驚きましたが、スパイシーで美味しかったです。

 

 

秋服の出番なし

もうすぐ11月だというのに、相変わらず半袖を着ています。
朝晩は涼しくなりましたが、日中の日差しはまだまだ厳しく、クルマの中はさらに暑いので、スウェットやセーターの出番はありません。


ところが先日、夫とミナミへでかけたら、長袖ニットにショートブーツないでたちの女の子が闊歩していて感心しました。
夏服(色だけ秋っぽい)を着ている私でも、電車内や繁華街では汗ばむくらいなのに、大阪の若い女性たちはきちんと季節に即した装いで通勤しているようです。
みんなとても可愛らしくておしゃれでしたよ。都会の人は早歩きですね。


ミナミは想像以上に外国人観光客で溢れていました。
心斎橋も道頓堀も平日とは思えない人混みで、東京浅草と変わらない盛況ぶり。
探していたキッチン用品は千日前で入手できましたが、お気に入りだった乾物屋さんはインバウンド向けのお店に変わっていました…。
黒門市場の店頭ではカニとマグロ推しが激しいです。お値段も強気(笑)
ランチに食べた串カツのお店はアジア人の女の子が接客してくれましたし、老舗の喫茶店でも英語でのオーダーが常態化しているようでした。
都会で働く人の時給が上がっているのも頷けます。語学力も必要なのです。


さて、引越しから半月ほど経ちました。のんびり主婦生活もそろそろ終了です。
体重はさほど変わりませんが、体脂肪率がじわじわ増えてきました。
来月から通うジムが決まったので、トレーニング再開します。
心機一転、がんばります!

 

 

奈良県民になりました

四国から近畿へ。秋晴れの引越し日和に、奈良県へ移住しました。
幸いなことに予めネット環境が整備されたマンションでした。
実は内見できないまま夫が気に入って契約した物件で、私たちも入居当日の朝はじめて室内を確認することができたのです。


奈良市民ではないので、日常で奈良み(鹿とか仏像とか)はまったくありません。
たぶん観光地界隈へ行くより大阪に出ちゃったほうが近いんじゃないかしら。
四国ではほとんど電車に乗らない生活でしたが、来週さっそく電車でおでかけする予定ができました。こっくりした色調の赤とベージュの車両が親しみやすく、時刻表を気にする必要もないくらいたくさん運行しています。


50代シニア手前の夫婦です。老後を見据えて間取りを縮小しました。
生活コストを減らすため、75㎡3LDK一戸建てから66㎡2LDKマンションへ。
断捨離しまくったおかげで備えつけの収納にすべて整理することができました。
狭さを感じることもなく、とてもすっきり暮らせています。
よそよそしさを漂わせていたお部屋も、一週間ほどで私たちを受け入れてくれたようで、じょじょに馴染んできました(引越しあるある)


パッと天気予報を見ると、無意識に四国へ目線が行ってしまいます。
スーパーでは和歌山県産の有田みかんがほとんどで、隅っこに追いやられていた愛媛県産を思わず購入してしまいました。
ホームシックを払拭するためにも、そろそろ新しいジムの見学に行こうと思います。
夫とは違うジムに通うつもりです。

 

 

怒濤の断捨離

先月あれだけ四国への感謝を語っておいてすみません、まだ四国にいます(笑)
あと数日で引っ越します。怒濤の断捨離が昨日やっと終わりました。
今回の転居では3LDK→2LDKへ住まいをダウンサイジングします。
一戸建てから再びマンションへ。部屋数以上に収納スペースが減るので、もう終活か!ってレベルで断捨離する必要に迫られまして…。
ひたすらモノと向き合う日々が続いて、少々お疲れ気味です。


普段であれば気にも留めないけれど、転居先へ連れて行きたいかという視点で見ると、
家じゅうの引出しすべてに不要品が入っている!!
という恐ろしい現実が。これ誇張じゃなくて本当ですよ。
夫婦二人がたった4年しか住んでいない貸家でこの有様なのですから、ファミリー世帯でずっと持ち家に住み続けていらっしゃるご家庭は、どれほどのモノに囲まれているのでしょう。
(私の実家なんて帰省するたびに室内のモノの多さに目が疲れます)


本やSNS、テレビ番組で廃れることなく注目されるのも頷けます。
実際に体験してみると、断捨離は実行するか/しないかの二つに一つです。
たぶんみんな頭の片隅で気にしつつも、実行に移せないまま日常に流されて、だんだんモノが蓄積されていくんだろうなぁ。
私の場合は賃貸で退去日という期限が設定され、実行せざるを得ない状況になったのが良かったです。断捨離の極意は勢いがすべてかも。


服も靴も本も食器もたくさん処分しました。下取りで数万円の臨時収入に。
体はひとつしかないのに、なんでこんなに服があるんだろう。
下駄箱に履かない靴がぎっしり入っているのはおかしいと気付きました。
とはいえ私はミニマリストを目指していません。
がらんとしすぎたお部屋は殺風景に感じますし、モノトーン縛りのおしゃれをしたいわけでも、毎日ワンプレートの食事をしたいわけでもないからです。
ただ、自分の持ち物すべてを把握できる人になりたいと思っています。


引越しでバタバタするのと、ネット環境が不明なので、もしかしたら次回更新にお時間いただくかもしれません。
地味に続けていこうと思っていますので、またお目にかかれましたら幸いです。

 

 

四国の思い出④四国へ感謝を込めて

来年のつもりでいた引越しが来月に決まってしまったので、四国で体験した思い出を綴っておこうと思います。

 

2020年に四国へ移住して、旅行やお遍路など、あちこちを訪れました。
長年住み続けた関東を遠く離れて、のどかな瀬戸内の恩恵にあずかり、お国言葉の伊予弁は耳に心地よく馴染みました。
50万人が暮らす松山は大きな地方都市で、移住と聞いて連想するようなご近所づきあいもなかったし、温暖な気候から野菜や果物が美味しく、とても住みやすかったです。
四国は優しい。人も自然も。

 

四国の思い出シリーズ最終回は、スマホに保存していた写真を振り返ります。早くも郷愁にかられている私を笑ってください(まだ引っ越してない)

 

まずは城マニアな夫が大喜びした四国の現存天守4城。

左/高知城  右/丸亀城
左/宇和島城  右/松山城

 

 

しまなみ海道を見下ろす絶景スポット、亀老山展望公園。山頂なのでサイクリングで訪れるのは無謀です。入場無料の展望台は隈研吾が設計。ドライブの際はぜひお立ち寄りください。

しまなみ海道大三島に鎮座する大山祇神社。宝物館には平安時代から奉納された武具が多数展示されていて、見応えがあります。甲冑の収蔵数は全国一。

境内から少し歩きますが、民家の庭先を進んだ先に、樹齢三千年といわれるクスノキ「生樹の御門(いききのごもん)」が悠然とそびえています。根元の空洞をくぐると御利益があるそうで、神々しい生命力に感動しました。

余談ですが、大山祇神社ではトイレの神様「厠神」のお守りがいただけます。もちろん我が家のトイレにも飾っています。珍しいので探してみてください。たしか500円だったような?

左/亀老山展望台からの眺め  右/伊予国一の宮 大山祇神社
左/生樹の御門  右/トイレの神様「厠神」

 


倦怠期の夫婦にしては、意外と四国周遊していました(笑)

徳島/祖谷の小便小僧  高知/桂浜ぜよ~
愛媛/ド迫力の闘牛  高知/水晶淵の仁淀ブルー
香川/父母ヶ浜(赤の他人)  香川/寛永通宝
香川/金毘羅宮  愛媛/下灘駅



ブログに掲載できるような背景だけの写真が少ないのと、私のカメラセンスがなさ過ぎて、四国の素晴らしさをイマイチ伝えきれません…。

四国が大好きでした。本音を言えば、もう少し住んでいたかったなぁ。

考えてみたら、関東に戻りたいとか一度も思いませんでした。引越し当日、瀬戸大橋を渡って四国を去る時には涙ぐんでしまいそうです(加齢ですっかり涙もろくなったオバサン)

美しい景色も、美味しい食べ物も、優しい人々も、たくさんたくさん出会わせてもらいました。幸せな4年間でした。

 

四国に心からの感謝を込めて。穏やかな日々をありがとうございました。