住めば都

子供なし50代主婦のひとりごと

世界遺産・藤原宮跡と満開のハス

新たに世界遺産へ登録された「飛鳥・藤原の宮都」
その構成資産のひとつ、藤原宮跡の蓮池へ行ってきました🚙
おでかけしたのは世界遺産に登録される直前の、今月中旬です。

 

午前中しか咲かないハスの花を撮るために、早朝からたくさんの人が訪れていました。
皆さんが立派なカメラを構える中、一人だけスマホで参戦する私😅
それでも意外とキレイに撮れましたので、ご覧くださいませ~。

 

ハスの花をじっくり観察したのは、これがはじめてかもしれません。
仏教美術ではお馴染みのモチーフで、天上の植物というイメージがありました。
実物はこんなにも気品のあるお花だったのですね。空に向かってまぁるくほころぶ姿は、どこか聖性を感じさせます。
泥水の中から生まれてきたとは思えないほど、とても清らかで美しい。

 

 

実は藤原宮跡を訪れたのもはじめてでした。
およそ1300年前に、持統/文武/元明、三代の天皇が治めた藤原京の、ここが中心地です。
現在はだだっ広い原っぱで、季節ごとの花々を楽しむことができます。

 

朱塗りの列柱は、かつて建物があった場所を示したもの。
世界遺産といっても、ご覧のとおり何にもありませんが、むしろそれが良かったのではないかと思います。
1998年に登録された平城宮跡と比べると、街中にあって鉄道が貫通している平城宮跡と違って、この藤原宮跡は当時とさして変わらぬ景観を保っていると言えます。
ここに来ると、藤原京が大和三山(香久山/耳成山/畝傍山)に囲まれて位置していることが、よく分かります。
持統天皇はどんな志を胸に、この地を選ばれたのでしょうか。
いにしえの都に、思いをはせて。



帰宅するにはまだ早すぎる時間でした。
ついでに明日香村へも寄り道してきましたので、続きは次回に。
マスコミの注目に晒される前に、まだ遺産登録されていない静かな村を、記憶に留めておきたかったのです。

 

 

映画「Michael/マイケル」

音楽にはとんと疎い私モンシロ。
彼の大ファンというわけではなかったけれど、アルバムを購入したり、来日公演に行ったり、スキャンダルに心を痛めたり…同じ時代を生きた人間として、マイケル・ジャクソンは無関心でいられるアーティストではありませんでした。そういう存在でした。


もはや説明不要なキング・オブ・ポップの、幼いジャクソン5時代から、BADツアーに至るまでの青年期を描いた伝記物語です。作品としてはそこで終わるの?っていう中途半端な幕切れで、続編を匂わせる演出がありました。
家族愛や父親への確執がせめぎ合う家庭環境と、それを払しょくするような音楽活動での成功。その対比が主軸となって、スターダムを駆け上がっていくマイケルに深い陰影を刻んでいます。


マイケル役を務めた甥っ子ジャファー・ジャクソンと、子役のジュリアーノ・ヴァルディのなりきり度合いが素晴らしい。血縁者であるジャファーにはどれほどのプレッシャーだったか、想像もつきません。
かつて「ボヘミアン・ラプソディー」でフレディ役を演じきった俳優さんにびっくりしたものでしたが、世界が唯一無二と認める叔父のパフォーマンスに、あそこまで寄せられるとは…脱帽です。
顔立ちや体型(骨格?)は明らかに別人なのに、発声の仕方やまなざし、はにかむような笑顔が本人と見まがうほど似ていました。
マイケルを金の卵として扱っていた、父親ジョセフ役のコールマン・ドミンゴの下卑た演技も、強く印象に残っています。


大勢の使用人を抱えた豪邸に暮らし、自室でチンパンジーを育て、庭をペットのキリンが歩く…。富も名声も手に入れて、とっくに成人しているはずなのに、家族から独立しようとしないマイケル。
父親に面と向かって反発することもできず、大人になっても母親に依存しています。
アーティストとして比類ない才能に恵まれながら、精神的な未熟さを感じさせる。確かに生前のマイケルには、そういう要素がありました。その歪ささえも魅力のひとつでした。

 

当時を知る私としては、やはり幼児虐待疑惑に触れない脚本には不満を覚えます。伝記物語である以上、その事実はないと裁判で証明されたマイケルの名誉を、いま一度回復させてほしい。
ジャネットなど弟妹の存在もいっさいカットされ、マイケルが末っ子であるかのように描かれていたのも不可解でした。続編でこれらの疑義が解消されることを期待します。
とはいえ音楽シーンは間違いなく秀逸です。
知っている曲ばかりのライブビューイングな映像は、ぜひ大画面・大音響の映画館で!
あっという間の127分。最後列で鑑賞していたのですが、名曲メドレーのエンドロールが終わるまで、席を立つ人は一人もいませんでした。

 

 

橿原神宮へ初参拝

梅雨明け前の7月朔日。
降雨は昼前からという予報を信じて、早朝自宅を出発しました🚙
第一代天皇・皇后を祀る、橿原神宮(かしはらじんぐう)へ。


私が奈良県に移住したのは一昨年秋。
考古学博物館や明日香村へ向かうため、何度も走った道沿いにあるのに、なぜかいつも素通りしておりました💧
皇室の方々が公式参拝されるため、神宮周辺は道路も美しく整備され、ドライブするだけでも気分がいいルートです。
県民にとっては初詣のイメージが強い橿原神宮。
ふだんは閑静な場所ですが、三が日は120万人の参拝客で賑わいます。
詣でるなら今年後半スタートの朔日だ!と決行しました。


まずは神武天皇陵へ。

古事記や日本書紀の建国神話で、初代天皇とされる神武天皇のお墓。
正式には畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)といいます。絶対読めない。
考古学的には四条ミサンザイ古墳と呼ばれていますが、宮内庁の管理下で学術調査ができないままとなっています。
私が踏みしめる玉砂利の音以外、静寂に包まれていました。
湿気を孕んだ早朝の冷気に、厳かな雰囲気が重なって、少し緊張感を覚えます。私以外、誰もいないと思ったら、奥の鳥居の上に一羽のサギがじっと佇んでいました。

 

 

続いて橿原神宮へ。

神武天皇とその皇后、媛蹈韛五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)が祀られています。
天皇陵から歩いて向かったため、表参道ではなく北参道から入りました。鬱蒼とした木立ちに囲まれた参道も、想像以上に広大だった境内も、とてもすがすがしく清浄な空気に満ちています。
神武天皇が即位した橿原宮址に、明治23(1890)年創建された、比較的新しい神社です。
早朝のお散歩を兼ねて、地元の人々がぽつりぽつりとお参りしていきます。
ごあいさつが遅れたお詫びと、今年後半の無事を静かにお祈りさせていただきました。

 

ここで問題発生!
お参りだけなら早朝からできますが、社務所は8時半から営業するようです。
現在7時半…どうしても今日の日付で御朱印を授かりたい。域内にある畝傍山がちょうど往復一時間の低山でした。先ほど歩いてきた北参道に登山口があったので、登ってみようと思い立ちます。
好奇心のままに動いてこそ、ソロ活の醍醐味。
困ったのがトイレです。
境内のあちこちにあるトイレも、8時半までシャッターが下りています。焦って使えるトイレを探しまくった結果、参拝者休憩所の奥にあるトイレだけが、早朝でも利用できました。
あ、危なかった…漏らすところだった…😱

 


ピンチを脱して畝傍山(うねびやま)へ。

大和三山として香久山(かぐやま)・耳成山(みみなしやま)とともに名勝指定されました。
標高は199.2m、大神神社の三輪山よりeasyです。
念のため虫よけスプレーを塗ってきて正解でした。朝っぱらから思いがけず山登りしている自分に笑えてきます🤣

 

ぼっちオバサンかと思いきや、行き帰りの登山道で、20人くらい地元の人々とすれ違いました。皆さん日課のように登っているそうで、健脚です。
25分ほどですんなり頂上へ。タイミングよく眺望をひとりじめできました。
下山した頃に小雨が降りはじめ、橿原神宮に戻って御朱印をいただきました。



スーパーに寄ってから帰宅しても、お昼前。
なんと夫はまだ寝ていました。
午後はジムに行って軽く筋トレした後、ゆっくりお風呂へ。
ついさっきまで神武天皇のお膝元にいて、非日常的な体験をしてきたばかりなのに、今はもうジムの大浴場でのんびりお湯に浸かっている…。
そのギャップが可笑しくて、ますます奈良県が大好きになりました。

 

早起きは三文の徳。
本日も好日なり💛

 

 

2026年前半ふりかえり

今年もあっという間に半年が過ぎました。
こんなに涼しい梅雨は何年ぶりでしょうか。


初夏だけで大阪/京都/奈良の美術・博物館、5か所も訪れました。
東京に住んでいた頃よりアートや文化財を身近に感じます。ついでに観光やグルメも楽しめて、なんて贅沢な環境でしょう。奈良県に移住して良かったなぁと思います。
県境をまたいで電車移動していると、県内へさしかかったとたんに緑が多くなるんです🌳
山や川を越えて観光地から戻ってくるたびに、車窓を眺めながらほっとしています。少し田舎なくらいがちょうどいい。奈良県民として馴染んできたみたいで、なんだか嬉しいです。


台風一過の先月末に、夏越しの祓へ。
夫は早朝から外出。ひとりでのんびり過ごすつもりの日曜日、なんとなく呼ばれたような気がして、午後から大神神社へ向かいました🚙
道路も混んでいましたが、到着してから駐車場待ちで大・渋・滞!

oomiwa.or.jp

 

大神神社の茅の輪は珍しい3連です。まさしく「三輪(みわ)」ですね。
なんでも8の字を描くようにくぐるのがしきたりで、小さな女の子がお手本を見せてくれた様子をパチリ!
半年分の穢れを祓ってもらって、気分もすっきり。
ずっと曇天だったのに、お参りしたこの時だけ、たまたま晴れてくれました。

 

地震や台風が頻発していて心配です。
今年後半も穏やかにすごせますように。

 

 

映画「STAR WARS/マンダロリアン&グローグー」

ライトファンですがスター・ウォーズは大好き。
久しぶりの劇場公開作を楽しみにしていました。
とはいえオリジナル全6話しか知らない私、てっきりエピソード6の続きだと思い込んでいたら、ぜんぜん違いました🤣
それでも面白かったです。


初見の主人公マンダロリアン氏に戸惑いつつ、物語は速いテンポでどんどん進んでいきます。
グローグーがめちゃくちゃカワイイ!
マンダロリアンの肩に乗っちゃうサイズで、ピカチュウみたいな存在。
マスター・ヨーダと同じ種族なんだろうけど、血縁者ではないのかな?
とてつもないフォースを秘めた子供で、賞金稼ぎのマンダロリアンと同行するうちに、その潜在能力を開花させていきます。
宇宙を股にかけた子連れ狼みたいなコンビ。
幼くても賢く頼もしい、立派な相棒です。サソリを丸呑みした瞬間だけはドン引きしました😅


そしてロッタ。
あのジャバ・ザ・ハットの息子というから驚きです。
狡猾で残忍だった父親とは似ても似つかない、善良な青年?でした。ハット族の体型で戦士になるってスゴくないですか。今作でいちばん意外性のつまったキャラでした。
物語が進むにつれてマンダロリアンと共闘することになるのですが、これが大迫力の大暴れ。二人のアクションシーンがこの映画いちばんの見所でしょう。
波打ち際でグローグーと遊んであげるシーンが尊い。幸せになってほしい。


ちっこい4人組の修理屋さんも大活躍でした。
エピソード6におけるイウォーク族のような役回り。
新共和国軍本部へマンダロリアンたちのピンチを伝えて、シガニー・ウィーバー(役名忘れた)大佐たち救援隊を導きました。人間の手のひらサイズで、公用語?もカタコトなのに、頑張って助けを呼んでくれたのでしょう…想像すると微笑ましい。見た目はカワイイけどたぶんオジサン。


どうやらドラマシリーズの続きらしいです。
マンダロリアンとグローグーが出会ったいきさつは気になりますが、いきなり映画を観ても充分面白かったし、続編の制作を期待しています。
ただ率直な感想として、スター・ウォーズではなかったです。スター・ウォーズの世界観を踏襲した、壮大な二次創作を楽しませてもらったような印象。
だってジェダイが一人も登場しません。ルークやレイアはどこでどうしているのでしょうか。

 

 

あじさい満開の矢田寺へ

大和郡山市矢田山中腹にある矢田寺。
壬申の乱の戦勝祈願にこの地を訪れた大海人皇子(天武天皇)が、即位後の676年に開山させたと伝わる古刹で、あじさいが見頃を迎えています。
雨上がりの平日朝におでかけしてきました🚙

 

駐車場は参道から近い順に1000→700→500円。
迷わず500円に停めようとしたら、強制的に700円へ誘導されてしまいました…。
近隣住民さんによる駐車場ビジネスの圧が強い😅
坂道と石段を上った先に山門があります。お年寄りはもうバテバテ。
矢田寺は通称で、正式には金剛山寺(こんごうせんじ)といいます。

 

参道にある「飛び立ちの霊石」
ご本尊の地蔵菩薩さまを彫るために訪れた、春日大社の4柱の神さまが、ここから雲に乗って春日山へお帰りになったそうです。

 

本堂手前にいらっしゃる「味噌なめ地蔵」
その昔、このお地蔵さまの口許に自家製の味噌をつけると、味が良くなるという言い伝えがあったそうです。

 

境内の至る所にあじさいが植えられています。
この時期あじさいの名所は県内各地にありますが、鉢植えをフォトジェニックに並べているお寺が多く…地植えならではの景観を楽しみにしていました。
長らく約60種1万株と公称されていたところ、最近数えてみたら2万株に増えていたそうです。回遊式庭園は想像以上の広さでした。まるであじさいの森!

 

 

 

 

 

 

 

 

全国的には鎌倉の長谷寺や明月院が有名ですね。
鎌倉のお寺ほど洗練された手入れは施されていませんが、矢田寺のあじさいは野性味があって伸び伸びと育っています。沢や谷のある地形を活かした庭園は、ちょっとしたトレッキング要素も。
カメラの先生が引率する写真撮影サークルや、大型犬ばかりを連れた仲良しグループなど、和気あいあいとした雰囲気のなか、浴びるようにあじさいを堪能しました。
9時頃から境内を散策しはじめて、滞在時間は2時間ほど。
平日朝がおすすめです。ぬかるんでいる場所もあるので、スニーカー推奨。本堂裏手の山中、御影堂周辺は蚊が飛び交っているので、虫よけスプレーを塗って肌を守りましょう。

 


矢田山ふもとにあるレトロ喫茶「角砂糖」さん。
私と同年代の女性がお一人で切り盛りされていらっしゃいます。この日は私が最初の客で、カウンター越しに楽しくおしゃべりさせていただきました。
限定15食という日替わりランチは、チキンのトマトソース煮込み。お肉はほろほろ、お野菜たっぷりで、びっくりするくらい美味しかったです。居心地よくてカフェオレも追加しちゃいました。

 

本日のお会計
 駐車場代          700円
 矢田寺入山料        700円
 矢田寺朱印代        500円
 日替わりランチ/ドリンク付 1600円
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 合計            3500円

 

あじさいもランチも大満足。
日々是好日なり💛

 

 

髙島野十郎に恋して

中之島美術館で開催中の「髙島野十郎」展へ。
久しぶりに大阪へおでかけしました。

 

没後50年を記念した回顧展。
髙島野十郎…まったく聞いたことのない画家でした。それでも彼の作品をSNSで一目見た瞬間、心が動かされたのです。それはたぶん、孤独の共鳴でした。

 

 

野十郎の代表作<蝋燭>。

ある日スマホにたまたま流れてきたこの絵を見て、小さな衝撃を受けました。私の思う自灯明のイメージそのものだったからです。
確認されているだけでも30点以上あるという<蠟燭>シリーズは、野十郎と親交のあった人々へのプレゼントとして描かれ、売るための絵ではなかったそうです。
展示室にはたくさんの蠟燭の絵が並んでいました。
いろんな太さ長さの蝋燭に、炎の揺らぎ具合も様々。じっと眺めていると、芯が燃焼する微かな音や、蝋が溶けていく匂いまで漂ってきそう。立ちのぼる炎を乱さないよう、息をつめてしまうほどリアルです。
私は四柱推命の十干も「丁(ひのと)」で、それは陰の火「灯火」を意味します。

 

福岡県久留米市の裕福な酒造家に生まれた髙島野十郎。
東京大学農学部水産学科を首席で卒業するも、独学で画業の道を選びました。画壇とは距離をおき、生涯独身を貫いたことから、「孤高の画家」と称されます。長年都心の渋谷や青山で暮らしていましたが、古希を過ぎて千葉県柏市の田園地帯へ転居。電気も水道もない小さなアトリエを建て、晴耕雨描の質素な生活を好みました。写実的でありながら、仏教思想を反映した独特の画風が特徴。生前はまったく無名の存在でしたが、没後に見いだされ、近年再評価されています。

ja.wikipedia.org


偏屈な人なのかと思いきや、親族や友人と良好な関係を保ち、近所の農民たちからも慕われていたという野十郎。物静かで心根の優しい絵描きさんだったそうです。肩書きや差別を嫌い、意に染まぬ相手からの依頼はきっぱりと断る一方、親しい人には作品を譲ってしまうこともしばしば。
財を成すことよりも、汗水たらして田畑を耕す営みを尊重していました。生前「お百姓さんに絵を譲ったり買ってもらうのがいちばん嬉しい」と語っていたとか。
カッコ良すぎませんか!

 

 

そんな野十郎のもう一つの代表作<月>。

回顧展の最後にいざなわれる暗闇を模した空間に、<蠟燭>と<月>の作品群を展示した中之島美術館のキュレーションが素晴らしかったです。一つひとつ、食い入るように鑑賞しました。
画布から滲みでる静謐と孤独。
観る者に自然と沈黙を促しながら、微かな包容力をも感じさせます。
「闇を描くために月を描いた」
夜空を煌々と照らす月。しかし余白の闇こそが主題そのものなのです。
モチーフと対峙する野十郎の集中力、透徹したまなざしが、作品から伝わってくるようです。

 

 



 

複数あった自画像のうち、最も印象的な一枚。

画壇と距離をおくことは、他人からの評価を必要としないことを意味します。個性を追求しすぎる芸術家(概して表現者とはそういうものですが)ばかりが脚光を浴びるこの国で、奇抜なパフォーマンスに走ることなく、作品に自らの精神性を宿らせるほど真摯に描き続けた生涯に胸打たれました。職人のような画家としての在り方に敬意を表します。

 

 

作品は福岡県立美術館がコレクションしていますが、個人所有の絵も数多く展示されていました。かつて野十郎本人から譲られた絵を手放すことなく、今も大切にされている証左だと思います。サイズの小さな<蝋燭>シリーズは、仏壇に飾っているご家庭が多いのだとか。没後50年、野十郎と親交のあった故人のご縁を、ご遺族が引き継いでいるのです。なんだか素敵ですね。

 

野十郎さんの人となりがあまりにも好ましく、本まで購入してしまいました。
画風が気に入っても、画家本人に興味を持つことはほとんどありませんでしたが、野十郎さんには心惹かれてしまいます。


回顧展は6月21日(日)まで。
大阪に続き、東京の松濤美術館で開催予定です。

nakka-art.jp

 

中之島美術館の近くに昔ながらの喫茶店を見つけました。
野十郎作品を心ゆくまで堪能した余韻に浸りながら、サンドイッチとケーキセットをもりもり食べました。昭和の雰囲気が漂う、とても居心地の良い喫茶店でした。