鑑賞後の爽快感は期待以上。
前作から20年経ったとは思えないほど、違和感のないミランダ。
アンディやエミリーも着実にキャリアを重ね、自信と貫禄がついてますます綺麗になっていました。
ランウェイを支え続けるナイジェルの安定感も健在。

雑誌媒体の衰退をはじめ、デジタルやAIの普及、パワハラやコンプライアンス問題など、今日の世相を反映した続編で面白かったです。あの暴君ミランダが自分でコートを仕舞ったり、エコノミークラスで飛行機に乗ったり。隔世の感があります。
鑑賞前日に「1」をおさらいしました。
驚いたことに、今観ても「1」のファッションは色褪せていませんでした。改めて一流メゾンの本領に感服させられます。流行を超越した完成度なのです。
「2」では前作のオマージュが随所に散りばめられていました。小ネタに気付いてより「2」を楽しむためにも、復習してから映画館へ行くことをおすすめします。
20年前の作品だもの…いろいろ忘れてる💦
以下はネタバレです。
ジャーナリストとして成功しながら、失業してしまったアンディ。
彼女がランウェイ編集部に再雇用されたことで、ミランダ/ナイジェル/エミリーと再会します。
ミランダの第一アシスタントだったエミリーは、ディオールの責任者に転身していました。ランウェイの大広告主として、今ではミランダに物申す立場にいます。
おねだりすれば何でも与えてくれる大富豪の彼氏もいて(ちょっとパパ活っぽい)、経営者の代替わりに揺れるランウェイの買収を画策していました。
プラダならぬディオールを着た小悪魔?って感じなんですが、ミランダに発破をかけられたアンディが華麗に解決してめでたしめでたし、という展開でした。
もちろんファッションシーンも期待どおりに煌びやか。
マドンナの「Vogue」が流れると「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」ってテンション上がります。
前作のパリコレに続いて、今作ではミラノコレクションが舞台。田舎者オバサンの私には判別できないけれど、本物のモデルやデザイナーたちが、本人役で大勢出演しています。
レディ・ガガも本人役でド派手に登場😆
出版不況を背景に、女性たちの連帯を描いた物語でした。
「1」では絶対君主な上司とかけだしの部下だったミランダとアンディが、「2」では同僚か戦友のように見えました。互いの実力を認めて、信頼しているの。
家庭生活や子供の成長など、プライベートに大きな犠牲を払ってきたけれど、それでも「この仕事が大好き」と晴れやかに微笑む、ラストシーンのミランダが最高でした。
ランウェイの買収劇で、ミランダの窮地を救った大富豪ルーシー・リュー(役名忘れた)も素敵です。以前ランウェイのインタビューを受けた時、ミランダの仕事ぶりに好感を抱いたからでしょう。アンディとルーシーを結びつけたきっかけも、前作から続くアンディの親友リリーでした。
AIやPV数からは生じない、人と人が繋がる縁(えにし)。
私の推しキャラ、エミリー。
ミランダから編集長の座を奪おうとした彼女に、ミランダが放った痛烈な言葉。
ファッションを生業(なりわい)にする者として、販売するだけなら二流、夢を売ってこそ一流。
実際は違うニュアンスのセリフでしたが、日本でファッションコンテンツに携わる編集者やエディターの胸を抉ったのではなかろうか。SNSで見かけるこれらの肩書きの人たちは今や、自分が関わったアイテムや本を売ることにのみ軸足を置いて、私たち消費者に「装う」楽しさを伝えていない気がします。
今作では白×紺のディオールを着こなすエミリーの衣装がいちばん好きでした。後日談で、アンディと友人関係に収まるやりとりも良かったです。
最後にランウェイの精神的支柱、ナイジェル。
彼だけは両作品をとおして変わらず、成熟した男性の魅力を遺憾なく発揮しています。ミランダの新しい夫も、アンディの新恋人も素敵なのですが、はっきり言ってナイジェル以外の男性陣は印象薄い…。
前作で昇進を絶たれた彼が、ようやく報われてほっとしました。
裏切られてもミランダを支え続け、アンディを導く包容力に惚れ惚れします。「秘蔵っ子」発言にも感動しました。
風景も衣裳も音楽も、何より登場人物たちがとってもゴージャス。私たち観客にも20年の月日が流れている、それを前提に書かれた脚本でした。
働く女性たちのための映画です。
私は専業主婦になってしまったけれど、それでも明日からまた頑張ろうって思えるくらい、元気をもらいました。

















































