住めば都

地方移住したアラフィフ主婦のひとりごと

いざ四国へ

2020年の初夏、引越当日を迎えました。
午前中に家財の搬出が終わり、退去立会いの確認を済ませて、いよいよ出発です。
ベランダからはるか遠くにそびえる富士山も、今日で見納め。
夫が運転するクルマで、松山まで900kmの道のりを、二泊三日かけて移動します。

幸いなことに、数日前から緊急事態宣言が解除されたばかりでした。
いくつもの高速道路を走りぬけ、ひたすら西へ、西へ。
普段であれば必ず渋滞する川崎や阪神あたりもガラガラで、夫も驚くほどの貸切状態。
多島美と謳われる景色に感動しながら瀬戸大橋を渡り、ついに四国へ上陸しました。

ゆったり広がる空と海。木漏れ日を揺らす風。
おとといまで住んでいた関東の閉塞感から解放されたような気分でした。
マスク生活は継続するものの、首都圏ほどの同調圧力はありません。
松山のホテルに前泊して翌日の荷受けをこなすと、四国での新生活がひっそりスタートしました。

「地方移住」と聞いてイメージされるような暮らしではないので、そこは誤解のないように。
私たち夫婦は、農業がやりたいわけでも、古民家に住みたいわけでもありません。
地方都市の住宅街にある、ごく普通の賃貸物件に住んで、スーパーで旬の食材を買う…特別なことは何ひとつない、それはもう地味~な生活です。
だがそれがいい!(笑)

二人ともすこぶる元気でしたが、無症状コロナ陽性の可能性は捨てきれないので、一か月の猶予期間を待ってから、近所のフィットネスクラブへ入会しました。