住めば都

地方移住したアラフィフ主婦のひとりごと

引越しは人生の脱皮

関東から四国へ移住するのを契機に、私はふたつの断捨離を行いました。

ひとつは不要品の処分。
スーツセットやマキシ丈ワンピース、ヒールのパンプス…華美な装いはもうしません。
クルマ移動がほとんどのライフスタイルでは、運転に支障のある服装はNGです。
外出先もフィットネスクラブが中心なので、身だしなみ以上の化粧はやめました。
どうせ汗で崩れるし、帰りは風呂上がりのすっぴんです。
スキンケア用品を除けば、プチプラの口紅と白粉と眉墨のみ(笑)
使いきれないままのコスメや、ためこんでいた書類や写真など、きれいさっぱり捨てました。

もうひとつは人間関係の処分。
もともとガラケーでしたが、コロナ給付金を使ってスマホを手に入れました。
携帯番号を新規に取得することで、移住後も友人でいてほしい人以外は、新しい連絡先を伝えませんでした。
うわべだけの付き合いはもうやめよう。
幸いにもSNSをしていなかったので、長すぎた関東生活でのしがらみを、思いきって断ち切ることができました。
スマホの電話帳に両手で足りるほどの登録件数しかないことの、すがすがしさたるや!

コロナ禍と地方移住が私にもたらした、新しい価値観。
日常生活も人間関係もがらりと変化するなかで、自分にとってほんとうに大切なヒト/モノ/コトにフォーカスしていこうと思いました。
父も夫も転勤族。子供時代から含めると、これが13回目の引越しです。
実家から独立した5回目の引越し以降、いろんな賃貸でヤドカリ生活を堪能し、物件好きが高じて宅建まで取ってしまった私(笑)
私にとって引越しは人生の脱皮です。
住所、仕事、時には一緒に暮らす相手も変遷しながら、半世紀を生きてきました。
今月はれて50歳になりまして、辛い記憶のほうが多い過去でしたが、それでも後悔はひとつもなかったです。
ほかの誰でもない、すべて自分で選んできた結果、今ここに在ることの意味を。

楽しい50代になりますように!